午王山遺跡は昭和54年の第1次調査から平成23年度の第15次調査まで、その過半の調査により、旧石器時代から歴史時代までの複合遺跡であることが判明している。
遺跡の中心となる弥生時代は、中期から後期の150棟以上の竪穴住居跡と、台地を囲む複数の環濠が発掘され、県内随一の大規模な環濠集落と確認され、荒川下流域での重要な拠点集落として知られている。多数の遺構と遺物の重要な考古資料が発掘され、和光市で最も貴重な弥生時代の遺跡である。その他、地形的にも近隣にない独立丘であり、北側の斜面には広葉樹を主体とする武蔵野台地では数少ない斜面林が広がっている。
※和光市文化財保護委員会による答申書より一部抜粋
なお、現在指定されている箇所は遺跡全体の一部(新倉三丁目2831-1)である。