越後山遺跡出土品2点が市指定文化財に指定されました!
当該越後山遺跡出土品2点は、発掘調査により出土し、原位置や帰属時期が明らかであることに加え、それぞれがもつ特徴から縄文時代の実態を解明するための重要な資料であるとして、以前より市指定文化財の指定に向け調査を進めてまいりました。
文化財保護委員会の答申、教育委員会の承認を経て、令和6年4月19日に和光市指定有形文化財に指定されました。
今回市指定文化財に指定された越後山遺跡出土品2点をご紹介します。
越後山遺跡出土種子圧痕土器
越後山遺跡出土種子圧痕土器は、発掘調査による出土であることから原位置や帰属時期が明らかです。また、当該資料の特徴である種子圧痕については、県内でも類例が少ない事例であるだけではなく、縄文時代のマメ類のドメスティケーション化(栽培種化)を解明するための基礎的データを提供する重要な資料であると捉えられています。
越後山遺跡出土ヒスイ大珠
越後山遺跡出土ヒスイ大珠は、発掘調査による出土であることから原位置や帰属時期が明らかであることに加え、ヒスイ製の優品であると考えられます。副葬品と考えられることから、当該地域の縄文時代中期種別有形文化財(考古資料) の実態を解明するための重要な資料であると捉えられています。